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粉体塗装
粉体塗装とは
溶剤を使用しない粉末状の塗料をスプレーし被塗物を塗装する環境にやさしい塗装方法です。
一般溶剤塗装と比較し塗装皮膜が厚く（一般的に４０μm以上）塗装されることから、製品用途において厚い塗装皮膜を必要とする部品等に適しています。
又、特殊塗装として専用塗料を使用してのハンマートトーン仕上げやレザートーン仕上げの他、下地塗装にカチオン電着塗装を使用して卓越した防錆性能と彩やかな外観を両立させた製品の塗装についての実績もあります。
当社では粉体塗装を行う塗装ラインを３ラインの他に固定炉ラインを有しており、お客様のご要望や部品特性及び加工内容などに合わせて最適なラインを選定し塗装を行っています。
実施実績のある粉体特殊塗装
| １． | 下地塗装にカチオン電着塗装を使用する事で卓越した防錆性能と粉体塗装の彩やかな外観を両立させた付加価値の高い製品を実現することが出来ます。 |
| ２． | 専用塗料を選択する事で皮革製品の外観を模写したレザートーンやハンマリングの風合いを模写したハンマートーンなどの模様塗装を部品に施すことが出来ます。 |
| ３． | 塗装済みの部品をマスキングし一部分を他の色調（一般溶剤塗装）で塗装する事で彩り豊かな外観を持った製品を実現することが出来ます。 |
粉体塗装の主な製品
| 家電部品 | ・太陽光発電ユニット部品 |
|---|---|
| 店舗用設備部品 | ・冷凍冷蔵ショーケース外装部品、内装部品 |
| 小型発電機部品 | ・パイプフレーム |
| 介護ベット部品 | ・パイプフレーム |
| 高圧キャビネット部品 | ・路上設置用高圧キャビネット部品 |
上記の他に阪神甲子園球場及び広島市民球場のスタンドに設置されたベンチの脚などの塗装も実施した実績があります。
粉体塗装設備の概要と能力
| ライン名 | コンベアー | 前処理方法 | 塗装設備 | 生産可能 最大外形 |
|---|---|---|---|---|
| １係ライン | トロリー式 | アルカリ脱脂 燐酸亜鉛皮膜処理 |
静電自動機２基 塗装ブース３室 |
（Ｗ）1300㎜ 横吊4000㎜ （Ｈ）1800㎜ 板物は2400㎜ （Ｄ）900㎜ |
| ２係ライン | パワーアンド フリー式 |
アルカリ脱脂 燐酸亜鉛皮膜処理 |
静電自動機１基 塗装ブース２室 |
（Ｗ）600㎜ （Ｈ）1500㎜ （Ｄ）800㎜ |
| ２色ライン | トロリー式 | 設備なし | 手吹静電設備３基 塗装ブース２室 |
（Ｗ）600㎜ （Ｈ）2000㎜ （Ｄ）600㎜ |
| 固定炉 | 設備なし | 設備なし | 手吹塗装設備１基 塗装ブース１室 |
（Ｗ）2300㎜ （Ｈ）2300㎜ （Ｄ）4000㎜ |
※前処理設備のないラインについては他ラインで前処理済み又は塗装済み部品の塗装を行っています。
